ART CRITIQUE n.02 resonance of knowledge and art 知と芸術のレゾナンス

目次より
絵画、そして「わたしたち」は可能か? 秋本将人(美術家)
/works/装飾/部分と全体・組立/フィクショナルな「わたしたち」

情報と物質のはざまに―未来へのリズム/アルゴリズム
佐藤雄一(詩人)×魚住剛(アーティスト)
/情報と物質のリズム・アルゴリズム/アーキテクチュアと表現/リズムによる物質性/開かれの設計/プロセスとしての記憶/創作における連続性・非連続性/建築とアートの作家性/カオスと定形の往復 /墓―未来の他者へのコミュニケーション/言語の創発としてのアート/時代に応える表現と想像力/形が現れる過程,あるいは協働としての同期/詩のSNS構想と未来造形システム/編集者やキュレーターの創造性とその評価

経済学は“ストック”を思考できるか? 柴山桂太(経済学)
/経済成長は必要か/経済はどのようにして成長するのか/金融政策でデフレを克服できるか/デフレの根本的な原因は何か/国家がイノヴェーションに「関与」する?/バブルがイノヴェーションを起こす?/望ましい発展のあり方とは/TPPはどんな世界観に基づいているか/“nations”はいかにして共存できるか/成長なき後で、経済を保護するには/外の需要の獲得がもたらすものとは/ハイパーグローバリゼーションから経済を守るには/公正や安定とは何か/経済学者は未来社会をどのように構想したか/資本主義の暗い未来図が実現されている?/グローバル企業はなぜ力を持つのか/雇用社会と市民社会は両立するか/地域社会と国家の関係は/投資の社会化とは何か/ストック・ベースの経済が見るものとは/おわりに―芸術というカナリアは生き残れるか

盲目的遮蔽空間―先(プロト)キュビスムと《アヴィニョンの娘たち》沢山遼(美術批評)

方法としての反復 上田和彦(画家)

「アジール」の現在―社会の聖域はどこに存在し、どこへ消えるのか?
アジール論の射程 舟木徹男(宗教学)
/はじめに/1.アジールとは/2.アジールの諸機能/3.アジールの歴史的展開と衰退/4.現代におけるアジール論の可能性/おわりに

《光》と《影》のアジール――「光の国から正義のために」 夏目琢史(歴史学)
/はじめに/1《光》と《闇》のアジール/2《闇》のアジールの限界/3 現代社会におけるアジール/おわりに

舟木徹男(宗教学)×夏目琢史(歴史学)×信友建志(社会思想史)×小林哲也(哲学)・ 社会の聖域はどこに存在し、どこへ消えるのか?
/近代/市場経済/祭り/共同体/聖性/無縁社会/公共性/家/災害/承認/テクノロジー/逃走/おわりに

見えないものを見る
「よくみえない」ものの凝視―『高嶺格:とおくてよくみえない』展 高嶋慈(美術批評)
手前の絵画―椛田ちひろの絵画について 櫻井拓(編集者)

転形期の思考 小林哲也(哲学/思想)
/はじめに/1 20世紀末の「物語」(「歴史の終り」/「終りなき日常」) 2 遂行される現実(「調整ピープル」と「強度ピープル」/強度から遂行性へ/遂行性とニーチェ主義/資本の図式/遂行性をめぐる態度)/3 遂行性の新たな条件(20世紀的遂行活動 歯車と組織化/組織化の運命/ロビンソンVSオーガニゼーション・マンVSフリーエージェント/物質的条件の変化)/おわりに

李禹煥の場、その無限の開きのため 金仙花(社会思想史)
/1.他者の絡み合う戦いとしての場/2.李禹煥と1960年代の終わり/3.関根伸夫―あざやかな世界の開き/4.近代超克,その反時代的考察/5.ありのままとモノ派への誤解/6.永遠でもなく不死でもなく

パサージュのイーナ_Einleitung: 通りすがりの女 内村尚志(イラストレーター)

出版社:constellation books
刊行年:2012年
ページ数:237ページ
サイズ:A5
フォーマット:ソフトカバー
言語:和文
付属品:秋本将人ポストカード1葉
状態:新品です。
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