視線の物語・写真の哲学 西村清和 講談社メチエ106

写真という「自然の鉛筆」。そこに、潜在する数多の未知の物語。
「撮る」「撮られる」「見る」ー三つの視線はけっして収斂しない。
宙づりの視線たちが紡ぎだす多義的な物語とは?
カメラ・アイに潜む「匿名の視線」とは?
「写真行為の哲学」が、あらたな視線の倫理を要請する。(表紙文より)

目次
序章 あらたな視覚経験
第一章 写真という物語
1 「イコン=インデックス」
2 <おわった>の構造
3 物語化する装置
4 視線の屈折
第二章 アイデンティティーのゆらぎー肖像写真
1 自己像の物語
2 肖像写真の修辞学
3 カルト・ド・ヴィジット
第三章 イメージ・デモクラシー
1 名士の写真
2 イメージ・デモクラシーの逆説
3 自己像の分裂と修復
第四章 外貌の解釈学ー顔写真
1 他者経験の変容
2 「平均的人間」の理想
3 窈視の体系
4 権力の官能化
第五章 欲望のファンタジーーポルノ写真
1 脚のフェティシズム
2 ポルノ写真のイコノグラフィー
3 フェティッシュ化のメディア
4 性的身体の肖像
第六章 写真行為のエートスー報道写真
1 「カメラをもつ人間」という存在
2 写真とことば
3 まなざしの回復
主要参考文献
あとがき
索引

出版社 publlisher:講談社/Kodansha
刊行年 year:1997
ページ数 pages:282
サイズ size:B6
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket
状態 condition:小口少汚れ/good
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