上村六郎染色著作集 全6冊揃 Uemura Rokuro

染色研究の第一人者、上村六郎氏の全業績を集成した全集全6冊揃いです。化学的な知識を基礎に、染色に関する古い文献を渉猟し、日本・中国・インド・西アジア等を公汎に研究した内容。

第1巻
目次
 東方染色文化の研究
  序説
  東方上代色料史序論
    1 上代色料発見の径路
    2 上代に於ける色料使用の目的
  東方上代色料概観
    1 西亜細亜
    2 印度(上)
    3 印度(下)
    4 中国(上)
    5 中国(中)
    6 中国(下)
  我国上代色料概観
    1 仏教伝来以前
      上 古事記に現れたる色料
      下 其他の色料
    2 仏教伝来以後
      上 顔料
      下 染料
    3 上代顔料の成分、性質等について
    4 近代顔料の種類成分及び性質等について
  上代顔料に関する研究
    1 蜜陀僧の源流、附、べにとおしろい
    2 東洋壁画の源流に対する一考察
    3 色料より見たる藤原時代の建築
    4 上代類料の色相変化について
    5 土俗上の色彩とその意味
      一 黒
      二 白
      三 赤及び黄
    6 藍より見たる東方上代文化の交流
      一 阿波藍の製法
      二 流球藍の製法
      三 我国上代の藍染法
      四 中国上代の藍について
      五 印度上代の製藍法と南中国
      六 結論
    7 藍及び藍染の研究
    跋
 民族と染色文化
   序説
     1 戦時下の染色文化
     2 山藍と蘇芳
     3 茜染の伝来とタミ−ル及び印度
     4 紅染と燕国及び匈奴
     5 我が国に於ける染色文化の発展
     6 我が国染色文化の将来について
   日本の染色文化と南方諸国
     1 概説
     2 我が国と南方諸国との関係−南蛮又は蛮のこと
     3 我が国染色文化変遷の大要
     4 我が国上代染色の概要と南方系の染料
     5 平安時代の染色と南方系染料
     6 鎌倉時代乃至室町時代の染色と南方諸国
     7 江戸時代の染色と捺染−南方系の更紗染その他
     8 明治初年の染色と南方系染料
     9 南方系染料及び染色に関する二、三の考察
       (一)山藍染−天孫民族との関係
       (二)蘇芳と丹木
       (三)蜀紅錦及び広東錦
       (四)阿仙薬につきて
     10 結語
     11 追記 南方諸民族の染色文化の将来
   江戸時代の染料とその染色
     1 染料に関する調査
     2 染色に関する実験的研究
   明治初年の農山漁村の染色
     1 農山漁村と染色
     2 天然染料の無尽蔵なることなど
     3 染料及び染色に関する調査
   民族的染色文化に関する二、三の考察
     1 アイヌ染色紀聞−その染色文化と大陸との関係を想ふ
     2 祭と染色−宣命紙について
     3 馬具染色考
     4 伊勢白子の型紙について
   郷土染色その他
     1 アイヌのおんこ染
     2 アイヌの黒染と赤染
     3 琉球の梅染と加賀の梅染
     4 阿波藍の製法
     5 八丈絹の説
     6 ペルシヤの玉葱染と柘榴染
     7 琉球の染色
     8 続琉球の染色
       一 はしのみ染
       二 唐保奴貴染
       三 田ろし染
       四 水粉
       五 附記
 編集後記
 索引

第2巻
 目次
 上代文学に現れたる色名・色彩並に染色の研究
  序説 万葉時代の色彩と染色
  本論
    あか(赤)
    あかね(茜)
    あたね(阿多泥)
    あを(青)
    あをによし(青丹吉)
    いろ(色)
    かすみいろのにしき(霞錦)
    かち(褐)
    きぶみ(黄文)
    きんぎんゑ(金銀絵)
    くれなゐ(紅)
    けしくれなゐ(滅紅)
    ざつたん(雑丹)
    しうしょく(紫烏色)
    しろ(白)
    しわう(雌黄)
    すはう(蘇芳)
    すりごろも(摺衣)
    だうさ
    たうじき(当色)
    たく(栲)
    つるばみ(橡)
    どうわう(同黄)
    はじ(波自)
    はとぞめ(鳩染)
    みつだそう(蜜陀僧)
    むらさき(紫)
    もくらん(木蘭)
    もみぢ(黄葉)
    ももぞめ(桃花褐)
    ゆうわう(雄黄)
    よみ(黄泉)
    わうし(黄紙)
    わうたん(黄丹)
    備考 以上の他、特に項を別けずに、以上のものと一緒にしたもの、及び以上のものの中に論及してあるものは次の通りである。
    あかみとり(朱鳥) けしくれなゐの項
    あけ(赤、朱又は緋) あか、及びあかねの項
    あさくれなゐ(浅紅) けしくれなゐの項
    あめ(黄) もみぢの項
    あらぞめ(桃染) ももぞめの項
    あゐ(藍) あを、及びあたねの項
    あをきあぶらぎぬのかさ(青油笠) みつださうの項
    あをききぬがさ(青蓋) あをの項、及び序説、五、青蓋の項
    あをずり(青摺) すりごろもの項、及び序説、四、青摺の項
    あをにぎて(青丹寸手) しろ、及びたくの項
    うさう(烏装)うしつ(烏漆)うせん(烏染)うばたま(烏玉)うひ(烏皮)うゆう(烏油) しうしよくの項
    うるはしきいろ(彩色) きんぎん絵の項
    えびぞめ(蒲萄) むらさきの項
    えんくわ(鉛華) いろの項
    えんじ(臙脂又は烟子) いろ、及び紫の項
    おしろい(鉛粉) いろの項
    おほむぞ(黼) すりごろもの項、及び序説、四、黼の項
    かきつばた(垣津幡) すりごろもの項、及び序説、四、花摺の項
    かつ(褐) かちの項
    かものはいろ(鴨乃羽色) あをの項
    かりやす(刈安) わうしの項
    き(黄) もみじ、わうし、及びあかの項
    きくぢん(麹塵) はとぞめの項
    きぞめのきぬ(黄色衣) つるばみの項
    きつるばみ(黄橡) つるばみ、及もくらんの項
    きん(金)ぎん(銀)きんでい(金泥)ぎんでい(銀泥)きんのすみ(金墨)ぎんのすみ(銀墨) きんぎんゑの項
    きりんけつ(麒麟血) むらさきの項
    くず(葛) たくの項
    くちなし(支子又は梔子) わうしの項
    くり(皀) つるばみの項
    くろ(黒) つるばみの項
    くろばい(黒灰) すりごろも、及びみつださうの項
    こがねいろ(金色) きんぎん絵の項
    ごしき(五色) たうじきの項
    こなぎ(子水葱) すりごろもの項、及び序説、四、花摺の項
    こん(紺) あをの項
    しかう(紫〓) むらさきの項
    ししいろ(宍色) けしくれなゐの項
    したん(紫丹) むらさきの項
    しば(柴) 序説六柴の項
    しゆ(朱) あか、及びあかねの項
    じゆひしよく(樹皮色) もくらんの項
    しらが(自香) しろの項
    しらにぎて(自丹寸手) しろ、及びたくの項
    しろきもの(鉛紛) いろの項
    しろつち(自〓) しろの項
    しろつるばみ(自橡) つるばみの項
    しろはた(素幡) しろの項
    すみ(墨) つるばみの項
    すゑつむはな(末採花) くれなゐの項
    せきぼく(赤木) すはう、及びもくらんの項
    そひ(?) あかねの項
    そほ(曾保) あかの項
    そほに(赭) あかの項
    そめがみ(染紙) わうしの項
    たん(丹) わうたんの項
    つき(桃花鳥) けしくれなゐの項
    つきくさ(鴨頭草) すりごろもの項
    つみ(柘) 序説、三、柘の項
    でいゑ(泥絵) きんぎん絵の項
    てづくり(手作) しろ及びたくの項
    に(丹) あかの項及びわうたんの項
    にじ(虹) たうじきの項
    にしきいろ(錦色) たうじきの項
    ぬばたま(烏玉) しうしよくの項
    はなずり(花摺) すりごろもの項、及び序説、四、花摺の項
    はなだ(縹) あをの項
    はに(赤土) あかの項
    はにふ(黄土、赤土) あかの項
    はねず(朱華) くれなゐの項、及び序説、七、朱華の項
    はり(榛) すりごろもの項及び序説、六、榛の項
    ひ(緋) あかねの項
    ふし(柴) 序説、六、柴の項
    ふぢ(藤) たくの項
    ふみまき(黄巻) わうしの項
    ぺに(紅) いろの項
    みどり(緑又は翠) あをの項
    むしぶすま(烝被) たくの項
    めつし(滅紫) むらさきの項
    ままあゐ (山藍) すりごろもの項、及び序説、四、青摺の項
    ゆふ(木綿) たく、及びしろの項
    るり(流離) 序説、七、流離の項
    ろくしよう(緑青) あをによしの項
    わうれん(黄蓮) わうしの項
    ゐしき(位色) たうじきの項
    ゑじき(壊色) もくらんの項
    を(苧) たく及びしろの項
 日本上代染草考
   序(著者)
   第一篇 上代染草に関する研究
     一 序説
     二 あづさ考
     三 続あづさ考
     四 からゐ考
     五 黄櫨考
       附 黄櫨染の研究
     六 くれなゐ考
       附 紅染の研究
     七 つるばみ考
       附 橡染の研究
     八 麒麟竭考
     九 やまもも考
     一〇 木蘭考
     一一 榛の木考
       附 榛摺の研究
     一二 柘の木考
     一三 くはの木考
     一四 シュイキナ(アイヌの藍草)考
  第二篇 上代染草の説
     一 茜草
     二 紫草
     三 藍と山藍
       附 大青と木藍
     四 近江刈安と八丈刈安
     五 胡桃
     六 蘇芳
     七 梔子
     八 黄蘗と黄蓮
     九 鬱金と丁子
     一〇 木芙蓉と扶桑
     一一 補遺 上代文学に現れたる二三の染草について
  第三篇 上代織繊維に関する研究
     一 布暴考
       附 祓との関係
     二 続布暴考
       附 祓の水
     三 万葉集に現れたる織物序説
     四 万葉集に現れたる織物
       附 織維植物について

 追加論考
  「根」の国と「にいる」の国
  衣服令服色等差の色数について
  木綿織物渡来考
 編集後記
 索引

第3巻
目次
 萬葉染色考
  1 万葉集に現れたる衣服の色彩
    序論 上代色料発見の経路
    本論 万葉集に現れたる衣服の色彩
     1 茜
     2 紫
     3 紅
        附、鶏冠草
     4 榛
     5 橡
     6 鴨頭草
     7 藍
     8 山藍
     9 緑
        附、刈安及び黄蘗
     10 唐棣花
        附、支子
     11 垣津幡
     12 子水葱
     13 土針
     14 芽子
  2 万葉集に現れたる顔料
     1 埴布(黄土)
     2 曾保(赤土)
     3 白粉
     4 真朱
     5 青丹
        附、緑青
     6 墨
  3 其他の上代服色とその色料
     1 蘇芳
     2 桑
     3 柴
     4 墨
  4 上代染色に関する二三の考察
        附、誤られたる上代の服色
  5 上代染色発達史の研究
  6 中国及び我国上代黒染の研究
        附、榛摺考
  7 上代染料用植物の説明
     1 茜
     2 紅花
     3 柴草
     4 藍
        附、山藍、若藍及び木藍、青黛並に藍澱
     5 支子
     6 刈安
     7 黄蘗
        附、黄蘗紙、その他
     8 榛
        附、栃の実といちひの実
     9 櫟
     10 蘇芳
     11 桑
     12 鴨頭草(鴨跖草)
     13 花の色素に就いて
  8 上代染料の染色法
     1 茜根
     2 紅花
     3 紫根
     4 藍
     5 山藍
     6 支子
        附、欝金
     7 刈安
     8 黄蘗
     9 榛
        附、梅やしぶ及び烏梅
     10 橡(櫟実即ちくぬぎの実)
     11 柴染、墨染
     12 蘇芳
     13 桑
  9 近世の染色用材料
       『染物早指南』のこと
  附録 上代染色研究のため参考にしたる文献
 萬葉染色の研究
   緒言
   1 序説 万葉の色彩とその染色との研究について
   2 上代染色通記
     1 肇国当時の我国の染織文化について
     2 飛鳥時代以前の染色
     3 飛鳥時代の服色とその色料
     4 天平時代の染色について
     5 平安時代の染色
   3 万葉染色の研究
     1 色彩並に染色に関する万葉の歌
     2 万葉集に現れたる染料並に顔料についての私見
     3 茜染考
     4 上代紫染の研究
     5 橡色と鈍色
     6 黒灰と黒土(万葉の榛摺に寄す)
     7 はり桑の染色について(万葉の拓に寄す)
     8 桃花褐の訓に対する疑問
     9 万葉の色彩とその染色
   4 上代染色に関する研究その他
     1 上代阜染に関する一考察
     2 氈につきての私見
        附、万葉の氈と毳とにつきて
     3 綿布の史的考察
     4 二、三の上代染色について
       1 橡染
       2 浅黄染
       3 丁子染
       4 木蘭染
     5 蓮の染色につきて
     6 蘇芳紙及び蘇芳染の研究 
     7 黄蘗紙及び黄蘗染の研究
     8 上代染色の化学的研究
     9 法隆寺裂の染色の化学的研究
     10 灰の量より見たる蘇芳染について
     11 蛮絵に関する一考察
     12 黄櫨染考
     13 上代染色雑考
       い 古代文化と藍
       ろ 虎杖染
       は 鼠尾草染
       に 補遺
  5 上代染料染色法
     1 序
       1 はしがき及び水のこと
       2 煎じ様
       3 煎じ釜
       4 媒染剤−その一−
       5 媒染剤−その二−
       6 媒染剤−その三−
       7 媒染剤−その四−
     2 楊梅染
     3 蘇芳染
     4 紅染
     5 柴染
     6 榛染
     7 黄染(支子、黄蘗、刈安、黄蓮、欝金)
     8 檳榔子染
     9 茜染
     10 染色と灰
       1 椿灰
       2 にしこりの灰
       3 柃灰
       4 黄灰
       5 真木灰
       6 いす灰(柞灰)
       7 辛灰
       8 蜆殻の灰、蠣殻の灰
       9 綿実灰
       10 藁灰
       11 芋梗灰、煙草灰
       12 その他の灰
       11 椿の灰について
 編集後記
 索引

第4巻
目次
村々の民俗と染色
 序説
  はしがき
  衣服の起源
 京都周辺
  大原女その他
    畑の婆を尋ねて
    大原女の野良着その他
    大原女の野良着と蝮
    白川女の花売姿について
    上賀茂の人たち
    冬の上賀茂
    岩倉村・木野のカワラケ
    京都の赤い着物とお呪
    清滝にて
    嵯峨の野良着
    藍染と蝮−嵯峨にて再調査−
    桂附近の紺染について
    桂より亀岡へー老の坂峠を越えて−
  丹波より丹後
    園部にて
    殿田にて
    世屋村にて
  丹波・立杭より佐治
    立杭
    篠山
    佐治
  思い出の地、丹波
    綾部
    福住周辺の調査
    兵庫県氷上町にて
    多可郡中町附近の紺と蝮
  京都南東部周辺
    宇治附近の紺染と蝮
    京都南部の野良着について
    藍染の調査のむすび
 琵琶湖周辺
  湖東
    草津附近の藍染と野良着
    野洲郡の紺屋に関する調査
    森卯紺屋にての調査
    野洲郡河西村の青花紙
    野洲附近の農衣
    信楽の窯場にて
    水口町周辺の紺染
    蒲生都大路村の藍染と蝮
    武佐とその周辺
    愛知川の紺と蝮
    神崎郡永源寺て
    多賀町の佐目・大君ケ畑調査
  湖西・湖北方面
    雄琴温泉附近の農衣
    青柳キャンプ村にて
    坂本の紺染
    途中村の藍染と「しょうず」の紺屋
    途中部落の再調査
    葛川・朽木周辺の農衣と蝮
    琵琶湖北西地方の農衣
    湖北の村々
    塩津にて
 東日本方面
  北陸地方
    新潟の火事と赤い腰巻その他
    越後平野の紺の野良着と蝮
    長岡市周辺部の農衣
    魚沼三郡の紺と蝮のことなど
    刈羽郡二田村附近の農衣
    西頸城郡能生の場合
    出雲崎町の赤い褌を尋ねて
    柏崎市下宿附近の赤褌
    魚津から黒部へ
    越中八尾町附近の農衣
    八尾町の赤い紙のお呪
    富山から能登半島を経て加賀へ
    石川県鶴来町の藍染と蝮
    山代温泉にて
    福井県大野郡北谷町小原の藍染
    岡本村の紙漉場にて
    越前の糠方面の赤褌と紺染
    敦賀の鱶除けと蝮除け
    小浜港の赤い褌について
  東海・信越方面
    岐阜市周辺の紺と蝮
    飛騨・高山の高山祭と赤土
    伊勢・相差の赤褌について
    知多半島・武豊周辺の紺染と蝮
    岡崎市周辺の紺染と蝮の土俗
    長野県伊那地方の紺染と蝮
  関東地方
    東京の赤い腰巻
    赤シャツのお呪
    東京の紅療法についての一報告
    九十九里浜の漁師の褌
    高萩炭坑周辺の聞き書
    千葉の農衣と蝮
  東北・北海道方面
    盛岡在の紺染と蝮
    山形より秋田へ−最上紅と鹿角紫を尋ねて−
    京紅追想
    エゾ文化財保存研究会にての聞き書
    日高のアイヌと藍染
 山陰地方
  鳥取の周辺
    鳥取の紺絣について
    米子地方の絣
    鳥取市賀露港の赤褌鹿
    野町周辺の農衣
  出雲方面
    出雲地方の紺染
    加賀の赤褌について
    美保関にての調査と大根島
    穴道から宇竜へ
    松江の田中紺屋の話
    八束郡武村の藤布
    出雲の古文書に見る昔の藍染
    出雲の方言についての一考察
  石見・長門方面
    紙布、藤布の農衣を尋ねて
    萩にて
    三隅にて
    津和野にて
 大阪・奈良・和歌山周辺
  摂津、河内ところどころ
    藍の解毒についての実験談
    高槻市周辺の農衣の染色とその土俗
    茨木市山間部の調査
    池田市周辺の紺と蝮
    兵庫県東部の藍と蝮に関する土俗
    西能勢の奥へ
    歌垣村にて
    天王にて
    交野の秋に農衣を尋ねて
    河内木綿のあとを尋ねて
    河内木綿その後
    天王寺「阿波安」紺屋聞き書
    南河内滝畑村の山着について
    ふたたび滝畑村のことなど
  大和周辺
    吉野郡国樔村の農衣
    耳成村の農衣
    三重県一志郡大三村八千山の農衣
    大和五条山の農衣
    笠置、月ヶ瀬より伊賀の丸柱へ
  志摩・伊勢方面
    志摩の海女
    「あま」のことなど
    志摩郡片田村の海女の作業衣
    蘇民将来と片田村
    私の郷里の蘇民将来の星印について
    海女の服色
    赤い腰巻と赤い褌
    江戸末期の紺木綿について
    松阪産の木綿
  和泉より和歌山へ
    堺市金岡町の農衣について
    和歌山市周辺の紺染と蝮
    熊野路に浜木綿を尋ねて
    浜木綿について
    浜木綿の織物についての現地調査
    その後の諸調査
    織物に関する実験
    高野山麓、下古沢の紙渡場にて
 編集後記
 索引

第5巻
目次
村々の民俗と染色
 山陽方面
   飾磨の搗染を尋ねて
   家島にて
   室町時代その他の飾磨搗染
   播磨奥地の調査
   たたら師の赤い鉢巻と赤褌
   上郡町附近の農衣
   岡山県玉島周辺の農衣
   広島にて
 九州・四国方面
   博多より長崎へ
   長崎より三池港へ
   島原の紺染と蝮について
   対馬の漁夫の赤褌
   九州ところどころ
   福岡県東南山間部の紺と蝮
   福岡の赤褌について
   北九州への旅
   鹿児島市附近の紅療法その他
   熊本県・宮崎県への旅
   四国への旅
   阿波藍の現状
   阿波の人形舞わしの服装
   徳島県勝浦地方の紺と蝮の土俗
   徳島県池田地方
   伊予の船頭の赤褌
   伊吹島の出部屋その他
   伊吹島の出部屋に関する補遺
   再び四国へ
   香川県の蝮について
学芸余談
 色彩・染色・人生
   布晒しのことなど
   イロとエロ
   正倉院の染色品
   橡の衣
   良寛と万葉
   追分節
   アイヌの染色文化
   ダンス・染色・民芸品
   バーナード・リーチ氏の来朝
   紅さして
   本草学
   郷土の持味と結城
   壁画の材料
   正倉院日和
   『万葉集』の毳に就いて
   色を美しく
   渋い色とくすんだ色
   血と染色
   日本古代の化学技術
   民族と染色文化
   ジャワ更紗
   日本古典科学と上代染色
 想出
   砂山
   おけさと三階節
   加茂川随想
   色・着物・こころ
   正倉院と科学
   思い出
   正倉院の染紙
   いろ懺悔
   私の願い
   蝦夷地の野薔薇
   農村と染色
   詩
   えのぐ
   これからの農村と染色
   色彩科学協会
   旅行
   菊地寛さんのことなど
   こんにゃく糊の紙
   色の深・浅について
   焼けた法隆寺壁画
   橡斗について
   美術史学会
   風物と染色
   和紙と現代の生活
   色のことなど
   新しい色と模様
   調和美
   和紙愚談
   新しい色
   都市と色彩美
   正倉院
   ブーロー
   和紙と洋紙
   民芸是非
   今昔色くらべ
   観光バスガールと私
   くらわんか茶碗とおわら盆
   中国古代油絵
   色彩の流行
   山陰の和紙
   色
   円通寺の良寛堂
   法隆寺玉虫厨子と油絵
 着物・織物・染色
   ビギン・ザ・ビギン
   着物のはじまり
   恥ずかしさと着物
   猿のしっぼ
   和服と洋服の二重生活
   俵編から編衣へ
   編衣と織物
   流行の色と季節の色
   色のお呪
   色の使用日的
   黒い日と青い日
   工芸の誇り
 雑記
   越後の酒覚書
   越後の酒
   泡盛は世界の一級酒
   新潟の女
   色名考現学
   お化粧の色
   色彩について
   日本の色の名
   建物の色のことなど
   日本の伝統色について
   「渋い」ということ
   大津絵の色彩と材料
   色の迷信と化学
   郷里の二、三の方言について
   もののはじまり
   太布と真太布のことなど
   あんぎん(編衣)以前の二、三の問題
   ふんどしの研究について
   正倉院御物の紙調査
   長沙馬王堆漢墓の木棺の彩画は油絵か
   三階節とおけさ
   おめでたさ
   ふるさと
   日本人は馬鹿じゃないか
   染織美術館の悲願
   且つ喜び且つ歎く
 学芸余談 附篇
   藍染の野良着と紅染の褌
   色による魔よけについて-特に赤い色の食品の場合-
   藍と蝮毒その他について
   日本古代の陰部のおおいについて
   日本古代の「まわし」について
   南方諸地方に於ける赤褌について
   民族と染色に関する調査資料集
     タパの染色について
     ニューギニア原住民の風俗
     アフリカのカサブランカ風俗
     髪の毛を赤く塗るお呪
     ニューギニアの女の腰巻
     インドネシアに於ける黄色及び赤
     色のお呪
     南方の赤い腰巻について
     南方の赤褌に関する聞書
     石器時代の赤と黒
     『カムチャッカ紀行』
     『松花江下游的赫哲族』
     『朝鮮の鬼神』
   日本における色料発展の史的考察
     我が国古代の染色文化
     初期浸染時代の色料
     染色完成時代
     その後の染色発展について
編集後記
索引

第6巻
目次
ハワイ・アメリカ民芸の旅
 はしがき
 ハワイの花とレイの思い出
 ハワイアン・ギター
 地酒の味−ハワイのオコレハオ−
 真珠湾を想う
 雨降り花−ハワイのピンク・シャワーを想う−
 海辺にて
 ディズニー・ランドの色−渋い色について−
 トイレット雑話
 シスコの日本食
 日本紙とアメリカの住宅
 デイズ二−ランドとナッツ・ベリー・ファーム
 アメリカの合理性と日本の芸術性
 シスコの港街の料理
 フラ・ダンスとストリップ・ショウ
 日本街と中国街
 メキシコ・タウンの思い出
 アメリカの大学
 タパを尋ねて
  タパと中国
  ハワイのタパ
  ピシショップ博物館
  ライマン邸記念博物館
  ポリネシア・カルチュラル・センター
  サモアとトンガの店
  アメリカのタパ
 タパの染色について
  TAPAの染色に関する研究結果
  別記
  補遺
 パンの木と和紙
 タパと和紙
 空の旅−いろいろの思い出−
 愛の花束
旅つれづれ
 バリーにて
  はしがき
  マロニエの並木
  セーヌは流れる
 ドイツのジョッキ
 野菜と木の葉の食べ物
  ヨーロッパの野菜
  木の葉と食べもの
 ヨーロッパの水
 船の旅・音楽の旅
  オルジョ二キーゼ号にて
  魚の皮の着物
 魚皮の衣服について−附長刀鉾の模品−
  魚皮の衣服の概要
  文献による魚皮衣
  現存の古い魚皮衣と現在作られている魚皮衣について
 ソ連の旅
 ソ連の旅の思い出
 ソ連買物心得帳
 タイへの旅
 南国の果物
 旅を想う
 シルク・ロードの旅−古代の色と染−
  西域研究の思い出
  ウルムチ(烏魯木斉)について
  ツルファン
  蘭洲にて
 西蔵(チベット)の毛織物−プーローを主題として−
  カトマンズへの旅
  プーローについて
  文献に現われたプーロー
  プ−ローの用途
  その他いろいろ
 インドの謎
 イラン・トルコ染織の旅
  はじめに
  トルコとイランの敷物
  イラン・トルコの更紗について
  イラン・トルコの染色について
 故里を想う
 帰郷
 岩室の山水
 日々好々−日本人は馬鹿じゃないか−
 高度一万メートルの洗礼
越後・佐渡民芸の旅
 はしがき
 佐渡を想う−その民俗と民芸−
  金太郎焼について
  宿根木にて
  小木の港
  八幡の博物館と裂織
  岩屋の観喜仏
  身替り地蔵
 松之山から小国への旅
 越後の「しな布」
 続・越後山北町の?布(まだ布)
 雪の山北町にて−三たびしな布を訪ねて−
 関川のまだ布
 重要民俗資料としての?布
 松郷屋窯について
 その後の松郷屋焼
 続・松郷屋の焼酎徳利
  大衆相手の焼物“松郷屋”
  歴史についての聞き書き
  窯の数と窯じるし
 五泉平の染色について
  染色の方法
  附・越後民芸雑記
  葛塚縞
  越後の紙衣と紙布
  村上の山辺里織について
  新潟県における「民族と染色」の調査書について
  水原郷の庵地焼と山口人形
  秋田の「ぜんまい織」について
  秋田の「ぜんまい織」(続編)
民芸雑話
 現代の世相と流行について−矛盾・背反・闘争と調和−
 民芸運動についての一私見−協団と協会−
 ヨーロッパの流行についての二、三の問題
 ミニスカートを考える−新しいロンドンと日本−
 流行の正体−ミニ・スカートの奥にひそむもの−
  ミニ・スカート
  流行色について
  ゲバ棒その他
 沖縄の民芸を想う
 泡盛礼讃
 民芸館と民芸村について
 河井寛次郎先生を想う
丹波布
 丹波布の美(序に代えて)柳宗悦
 一 序説
 二 丹波布のあとを尋ねて
 三 丹波布の史的背景
 四 丹波篠山在の染織について
  一 しきみ(梻又は樒)による茶染
  二 そよご(さやご)による茶
  三 ねばつつじ染の茶
  四 刈安染の黄及び茶
  五 萌黄染
  六 紫色
  七 櫨による黒染
 五 丹波布の種類
 六 しまぬきの研究
  一 名称
  二 糸
  三 染色(い、黒色 ろ、茶色 は、藍及び紺色 に、藍緑色)
  四 染代その他
 七 幕末より明治への染色変遷史
編集後記
索引

出版社 publisher:思文閣出版/Shibunkaku
刊行年 year:1979-1981
ページ数 pages:
サイズ size:A5
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:函/slip case
状態 condition:函少傷み/Slightly damaged on the slip case
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