福原信三と美術と資生堂 展 Shinzo Fukuhara: ART and SHISEIDO

2007年に世田谷美術館で開催された展覧会カタログ。資生堂の創業者・福原有信(1848-1924)の三男・福原信三(1883-1948)を特集。早くから美術の方面に興味を抱き、また写真への関心にも特別なものがあったことから、資生堂を引き継いでからも彼は写真芸術社を興して、「写真芸術」を刊行し、また写真集を5冊出版、1919年に開設した資生堂ギャラリーでも積極的な写真の展覧会を開催している。一方で経営者としては、広告宣伝の重要性を欧米に留学していた時に知らされていたことから、1916年に意匠部を新設し、「リッチでスマートでモダン」という資生堂のイメージを養い、企業文化の基盤を形作る事につながっていく。本書では「美術と企業」の関係性を展覧会という形で試みた内容。福原信三の撮った写真や写真集、資生堂の美術コレクション、広告や印刷物など一企業の美術文化活動を豊富な図版と論考で再考する。

目次
あいさつにかえて 酒井忠康
福原信三が遺したもの 福原義春
第1部:福原信三と美術
 美術界に興隆に寄与した資生堂ギャラリー 富山秀男
 第1章 写真家・福原信三
 第2章 資生堂ギャラリーの活動と交友関係
 第3章 戦後の資生堂ギャラリーの活動(資生堂アートハウスのコレクションより)
第2部:資生堂スタイルとデザイン
 資生堂=モダン都市文化の発信地 和田博文
 第1章 福原信三と意匠部の活動
 第2章 資生堂スタイルの継承と展開
光の詩人・福原信三が残した写真集 石井幸彦
福原信三年譜
福原信三写真関係主要参考文献
資生堂の動向
主要参考文献
出品目録

表紙デザイン=丸橋桂

出版社 publisher:世田谷美術館/Setagata Art Museum
刊行年 year:2007
ページ数 pages:215
サイズ size:H264×W194mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:正誤表/errata
状態 condition:表紙傷み。/damaged on the cover.
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