陶酔とテクノロジーの美学 ドイツ文化の諸相 1900-1933 鍛治哲郎 竹峰義和 編著

目次
陶酔の美学、あるいは個の解消とテクノロジーのなかの陶酔 序にかえて 鍛治哲郎
第1部 陶酔のテクノロジー
第1章 機械の陶酔のなかで ベルント・シュティーグラー 柳橋大輔訳
 1 坩堝のなかで
 2 速度とリズム
 3 より高次の秩序
 4 新しい技術的人間とファシズム的大衆
第2章 「おまえはカリガリにならなければならない!」竹峰義和
 ーヴァイマール映画における陶酔と越境の契機をめぐる一考察
 1 カリグラフィーとしてのカリガリ
 2 アトラクションとしてのカリガリ
 3 越境するカリガリ
第3章 陶酔と制御 ガブリエーレ・シュトゥンプ 長谷川晴生訳
 ーアルフレート・デーブリーン『山と海と巨人』における技術
第2部 陶酔のディスクール
第4章 海の誘惑 身体の夢 G・ベンとS・フィレンツィにおける生物学と陶酔 鍛治哲郎
 1 消滅と一体化 ホーフマンスタール
 2 海と陶酔 ベン
 3 海と母胎 フェレンツィ
 4 海の干拓 フロイト
第5章 エルンスト・ブロッホ『この時代の遺産』における陶酔の弁証法 森田團
 1 『この時代の遺産』における陶酔
 2 生きられた瞬間の暗闇
 3 暗闇の絶対的な先行性
 4 陶酔の弁証法
第6章 陶酔のなかで共に生きる カイ・ファン・アイケルス 羽根礼華訳
 ーベンヤミンの麻薬実験と恍惚の集団性
 1 ベンヤミン vs. クラーゲス 社会的陶酔と非社会的陶酔
 2 いかにして陶酔を組織するか
 3 私たちの弱さの政治的作用
第7章 陶酔と無調 奏でられ、歌われ、酔われる四重奏に向けて 長木誠司
 1 歌われる四重奏 ベルクの『抒情組曲』
 2 ほかの遊星の陶酔 シェーンベルクの『弦楽四重奏曲第二番』
第3部 陶酔の演出
第8章 第一次世界大戦中のパウル・ベッカーの思想と「世界観音楽」の終焉 岡田暁生
 1 世紀転換期と巨大管弦楽の夢
 2 第一次世界大戦と世界観音楽の破綻
 3 パウル・ベッカー『ドイツの音楽生活』と音楽の「新しい公共性」
 4 共同体的熱狂への幻滅
第9章 アビ・ヴァールブルクにおける陶酔とメランコリーの認識法 田中純
 ーニンフとアトラスをめぐる「ムネモシュネ・アトラス」拡張の試み
 1 「ニンフ=グラディーヴァ」の系譜
 2 「アトラス=せむし」の系譜
第10章 技術と陶酔、演劇と祝祭 マックス・ラインハルトの場合 高橋宗五
第11章 方法としての陶酔、材料としての人間、芸術家としての総統 ヘルマン・ゴチェフスキ
 ーヴァイマール共和国における国家社会主義と「政治の美学化」
 1 指導者原理と国家社会主義の魅力
 2 方法としての陶酔
 3 材料としての人間、芸術家としての総統
インターフェースとしての陶酔体験 むすびにかえて 竹峰義和

出版社 publisher:青弓社
刊行年 year:2014
ページ数 pages:281
サイズ size:A5
フォーマット format:ソフトカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket.
状態 condition:良好です。/very good.
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