かたちと力 原子からレンブラントへ ルネ・ユイグ FORMES ET FORCES Rene Huyghe

目次
日本語版への序

梗概
第一章 認識への扉としての芸術
 「芸術」と「認識」
 「地」とかたち
 「かたち」とその射程
 さまざまな「かたち」とさまざまな「力」
 「物質」から「芸術」へ
 時間と空間のなかで「認識」を擁護する
 限界にある「科学」
 自己超越を強いられている「科学」
 「芸術」とその扉
 「認識」の手段としての「かたち」
第二章 かたちの生成
 雲
 枝分かれ
 線と蛇行
 直線と抽象
 カーブと速度
 円形
 四辺形
 パノラマ
第三章 精神現象としてのかたち
 原初的な映像を模索する印象主義
 「イメージ」の源泉へ
 芸術におけるイメージの諸段階
 かたちとその意味との主観性
 様式と「かたちの意志」
 不可能な素朴さ
 ゲシュタルト理論
 かたちは意識と宇宙の橋渡しをする
第四章 精神と現実をつなぐかたち
 絵画においてかたちの問題がたてられる
 「科学」の答え
 科学者における幾何学的な幻想
 自然はその深層の幾何学を表明する
 かたちは精神の構造でも、また現実の構造でもある
第五章 惰性体のかたち
 「かたち」の諸段階
 平面的な「かたち」における結晶の規則性
 立体的な「かたち」における結晶の規則性
 「宇宙」の幾何学
 経済の法則
 シンメトリー
 秩序は自然である
 偶然と異常
 液体と球体
 生命と個体の幾何学
 放散虫類の球状建築
 惰性体の幾何学の射程
 古典主義の親近性
 ルネサンスにおける幾何学の称揚
第六章 力のかたち
 時間の怖れと空間の安全
 時間の運命に囚われている人間
 時間を暗示する曲線
 一、自然界における動的なかたち
 枝分かれ、渦、脈動
 時間と空間による均衡 波
 連続と不連続
 二、芸術における動的なかたち
 芸術における直線、曲線、たわみ
 動くものと動かないもののあいだにあるルネサンス
 時間の覚醒者レオナルド
 蛇行の美学
 問い直される対称性
 生命は「時間」に適応する
第七章 成長のかたち
 凝集と成長
 拡大するかたち
 無理数
 成長のかたちを模索する生命
 らせん
 黄金数
 細胞の二重化から美学へ
第八章 物質の諸状態
 物質の変形
 かたち、エネルギー、エントロピー
 時間への適応
 物質の諸状態の意識化
 芸術への余波
 絵画と物質 硬いものから柔らかいものへ
 流体から空虚まで
 物質とエネルギー
 現代美術は微小な実体を発見する
第九章 究極の実在としてのエネルギー
 物質に関する伝統的な見解
 新たな着想 エネルギー
 避けがたい見直し
 「かたち」の根源へ
 人を欺く不動性
 均衡と不均衡、二拍子のリズム
 「波動学」の確証
 段階と超越
第十章 生命による継承
 生命は時間を同化する
 新たな次元 有機体
 時間を前にしての思惟の弱味
 矛盾のなかで緊張している生命
 エントロピーの再検討
 創造の力によって阻まれるエントロピー
 決定論の再検討
 偶然から選択へ
 自由の征服
 創造力と芸術
第十一章 二十世紀の状況
 物質への回帰
 内的持続に対する攻撃
 パニックの反動
 生の意味を再発見すること
解説 高階秀爾
訳者あとがき 西野嘉章
索引

訳=西野嘉章、寺田光徳

出版社 publisher:潮出版社
刊行年 year:1988
ページ数 pages:650
サイズ size:H231×W185mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket
状態 condition:カバー少傷み。小口少ヤケ/slightly damaged.
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