TOKIO KUMAGAI PARIS catalogue
トキオクマガイ パリ カタログ

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ファッションデザイナー、熊谷登喜夫(1947-1987)のファッションブランド「TOKIO KUMAGAI」のカタログ。主にシューズの写真数点、プロフィール、靴に関するフィロソフィーについてなど記載。

TOKIOの靴
・靴に対する考え方も服と同じく、機能性・合理性はもちろん、木型・材質・作りの良さ等を基本としている。しかし、ある決まったシチュエーションの中では、履きにくさを追求することもデザインするうえで必要な場合がある。例えば、1時間以上は履けないほどヒールの高いパーティー用パンプスがあるが、これはその決められたシチュエーションの中では美を極めるからである。
・TOKIOの靴は、今までの靴のデザイナーとは出発点・着眼点が大きく違う。TOKIOの靴の発想の原点は自分自身の生活の中にあり、絵画・写真・工芸品・時には人の言葉からもそのイメージは広がり、靴を一つのオブジェとしてデザインしてゆく。例えば、'83S.Sコレクションでは、カンディンスキーの絵からイメージしたポストモダン風の靴、ダダ、ジャクソン・ポロックなどの絵からイメージした靴があり、'83F.Wコレクションではキツネ・ネズミなど動物からイメージしたものがあった。また、'84S.Sでは自動車をイメージソースとした靴なども出現する予定。
・コーディネイト
今、服がシンプルになってきている中で靴、バックなどのアクセサリーがコーディネイトの上で大切な役割を果たすようになってきている。作る側から、はく側へスタイルを押しつけるというよりは、はく側が自由にコーディネイトをし、また各々のパーソナリティーが出る靴作りこれがトキオの靴です。(カタログ内より転載)

熊谷登喜夫
文化服装学院在学中にたびたび装苑賞を山本耀司と争い、1968年に装苑賞を受賞。高田賢三(1939-2020)がパリでデビューした1970年に渡仏。熊谷はさまざまなジャンルの中から靴というジャンルを選び、1980年パリに婦人靴店を開店。ロシア・アヴァンギャルド、アクション・ペインティング、赤飯、パフェ、果物と行った食べ物、ミッキーマウスに自動車など、楽しいアイデアが盛り込まれた彼のデザインは人気となる。1983年からは自らの名でメンズ、レディースのプレタポルテを発表。しかし40歳という若さでこの世を去った。当時フランスのフィガロ紙は「靴はそのユーモリストを失った」と彼の死を追悼した。

出版社 publisher:
刊行年 year:1980s
ページ数 pages:
サイズ size:H364×W256mm
フォーマット format:中綴じ/saddle stitch
言語 language:
付属品 attachment:
状態 condition:経年並みです。/good.
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