世界芸術写真史 1839-1989 W.H.フォックス・タルボットからシンディー・シャーマンまで
The Art of PHOTOGRAPHY: 1839-1989
1990年にセゾン美術館で開催された展覧会「表現としての写真150年の歴史」に際して出版されたもの。ゲスト・キュレーターにダニエル・ウルフ、山岸享子(1940-2018)を迎え、芸術写真の変遷を辿る。
目次
序文 ダニエル・ウルフ
写真表現の展開 山岸享子
1章 写真の黎明期
自然の鉛筆 ボーモント・ニューホール
ヘンリー・フォックス・タルボット「魔法の鏡」(1830)から
2章 19世紀の肖像写真
19世紀の肖像写真 ウィル・スタップ
ジュリア・マーガレット・キャメロン「ガラスの家の年代記」(1874)から
3章 フランス初期の巨匠たち
フランス初期の巨匠たち ベン・リフソン
ロジャー・フェントン「フランスの写真」(1852)から
4章 19世紀の風景・静物写真
ル・グレイ、フェントン、ワトキンス マイク・ウィーヴァー
フィリップ・ギルバート・ハマートン「写真と絵画の関係」(1860)から
5章 異国へのまなざし
旅行写真 ロバート・A.ソビエゼーク
フランシス・フリス「芸術としての写真」(1859)から
6章 ピクトリアリズム
絵画的効果 ピーター・C.バネル
サダキチ・ハートマン「新しい造形理論の可能性について」(1910)から
7章 近代写真の出発
「アン・アメリカン・プレイス」 マイク・ウィーヴァー
エドワード・ウェストン「アメリカと写真」(1929)から
8章 モダニズムの萌芽
モダン・ムーヴメント ロバート・シャパーザン
ラースロ・モホリ=ナジ「新しい視覚器」(1932)から
9章 ヨーロッパのドキュメンタリー写真
ヨーロッパの記録写真様式 ベン・リフソン
アンリ・カルティエ=ブレッソン『決定的瞬間』(1952)から
10章 アメリカのドキュメンタリー写真
アメリカン・ドキュメントの様式 アン・タッカー
ウォーカー・エヴァンス「写真」(1969)から
11章 内的世界の表現
内面の光景 ベン・リフソン
マイナー・ホワイト「メモラブル・ファンシーズ」(1952、1957)から
12章 戦争写真
争いの場面 ディヴィッド・ソロー
ロバート・キャパ『ちょっと、ピンボケ』(1947)から
13章 ファッション写真
流行の形体 ディヴィッド・ソロー
ヘルムート・ニュートン『男性不在の世界』(1984)から
14章 新しい写真の流れ
永遠に新しきもの:現代写真、ある歴史的展望 ベン・リフソン
ヴァルター・ベンヤミン「複製技術の時代における芸術作品」(1936)から
作家解説・作品リスト
技法解説
写真史年表
Index
編集:セゾン美術館、山岸享子
装丁:木下勝弘
エディトリアル・デザイン:梯耕治
出版社 publisher:リブロポート/Libro port
刊行年 year:1990
ページ数 pages:419
サイズ size:H307×W237mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:函、カバー/Slip case, dust jacket
状態 condition:経年並みです。/good