台灣攝影 (季刊) 第4号 TAIWAN PHOTOGRAPHY QUARTERLY vol.4 蕭永盛 Hsiao Yong-Seng
台湾発の写真雑誌『台湾撮影(季刊)』は1993年4月、当時日本とフランス留学から帰国したばかりの台湾人写真研究者・蕭永盛によって創刊された。そもそもの創刊の目的は、彼が留学先のフランスで獲得したスーザン・ソンタグ(Susan Sontag)の『写真論』、ロラン・バルト(Roland Barthes)の『明るい部屋』、ポール・ヒル(Paul Hill)とトーマス・クーパー(Thomas Cooper)のインタビュー集『Dialogue with photography』の翻訳権を用いて、本国台湾でそれらのテキストを中国語でリリースするのが目的だった。したがって創刊当時はテキストを中心にした構成を蕭氏は考えていたが、最終的には大判の誌面を生かして、台湾写真家や海外の写真家たちの写真図版も多く収録し、現代写真の動向を写真図版と論考やインタビュー記事といったテキストで台湾国内に紹介する重要なメディアとして認知されていた。季刊として不定期刊行を続けていた『台湾撮影(季刊)』だったが、残念ながら経済的な理由のためわずか二年ほどで廃刊となった。最終的には別冊も含め全5冊が存在する。当時の発行部数は800部から1000部ほどだったそうだが、書店やギャラリーといった限られた場所での販売だったため現在はほとんど入手困難となっている。
Contents
施強記念輯
台湾早期撮影発展過程中的鹿港「二我写真館」
昂利 卡提耶ー布列松(Henri Cartier-Bresson)訪問録 李文吉 譯
邁諾・懐特(Minor White)訪問録 候淑姿 譯
博蒙特・紐霍爾(Beaumont Newhall)訪問録 李文吉 譯
亨利・霍姆茲・史密斯(HENRY HOLMES SMITH)訪問録 陳尚彬 譯
陳順築作品
安徳烈・科特茲(ANDRE KERTESZ)訪問録 黄書倩 譯
論撮影 視覚的英雄精神
第五章 撮影的福音書
第六章 影像世界
引文小輯
出版社 publisher:Idea photography
刊行年 year:1995
ページ数 pages:56
サイズ size:H420×W296mm
フォーマット format:中綴じ/saddle stitch
言語 language:中文/Chinese
付属品 attachment:
状態 condition:経年並みです。/good.