hirou-sima by All Japan Students Photographers Association
ヒロシマ・広島・hirou-sima 全日本学生写真連盟

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各大学の写真部らによって組織された本格的な全国組織である「全日本学生写真連盟」が設立されたのは、戦後の1952年頃だとされている。その後1950年代後半になると公募展や写真講座を開催するなど、活発な活動を展開し、巨大組織へと発展した。当時はあるテーマに沿ってストーリーを作り、部員が分担して撮影にあたり、そして写真を選び、構成する「共同制作」という方法で運営されていた。テーマは大抵の場合、社会問題やその地域を対象とするものが多かったそうだが、1960年代に入るとこの方法が、サークルを維持するための方法となり形骸化が目立つようになった。そんな現状を打破しようと新たな活動として、撮影を個々人の問題に委ねるのではなく、だからと言って「共同制作」のようにあらかじめ作られたストーリーを絵解きするものでもない、共通の主題を持ちながら個々人の撮影行動を集約していく「集団撮影行動」へと結実した。その代表的な写真集が本書。被曝問題としての「ヒロシマ」ではなく、単なる地方都市「広島」でもない、自身たちの変革の対象として「hirou-sima」を据えている。文章もなく、また撮影者も分からず、ただただ白黒の高コントラストのイメージが連なる。付属の冊子には三里塚闘争に参加した活動家・戸村一作、作家・江刺昭子、ルポライター・竹中労、被爆者青年同盟から長谷川美代子、写真家・川田喜久治が寄稿している。

写真/制作:全日本学生写真連盟広島デー実行委員会

出版社 publisher:株式会社491
刊行年 year:1972年3月18日
ページ数 pages:
サイズ size:H235×W174mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:
付属品 attachment:別紙冊子/pamphlet.
状態 condition:良好です。/very good.
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