荒川修作展図録 絵画についての言葉とイメージ ARAKAWA SHUSAKU

美術家・荒川修作(1936-2010)は1961年以来ニューヨークを拠点として、特に絵画によって独自の美術を展開してきました。そして、1962年にマドリン・ギンズと出会ってから、詩人で哲学的思考に秀でた彼女と触発し合ってきました。二人の共同作業は特に1980年代より、建築的な作品に向うようになりました。
二人の目的は、近現代にもたらされた不幸から、人々を救済することにあります。この点について二人は、特に「死なないために」と言っています。その意味は、単に肉体や精神の死を避けることではありません。人々が共に未来への希望を持って建設的に生きるようになるために、かつてなかった新しい死生観を探り、獲得するといったことです。そしてそのためには、「天命を反転する」ことが必要です。これまで私たちの意思と行動を縛ってきた常識、道徳、倫理を、くつがえさなければならない、と彼等は言うわけです。このような目的のために二人が考案してきた装置が、「養老天命反転地」のような建築的な作品です。本書は1979年に西武美術館で開催された展覧会のカタログです。1961年の渡米以来18年ぶりに開催された時のものです。60年代から70年代に制作されたドローイング、スケッチで構成された内容です。瀧口修造氏の序文、マドリン・ギンズによるテキストも収録しています。岡田隆彦氏の編集による荒川修作年譜も資料性に富んでいる。

出版社:西武美術館
刊行年:1979年
ページ数:
サイズ:H277×W240mm
フォーマット:ソフトカバー
言語:和文/英文
付属品:なし
状態:経年並みです。
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