JAPAN... A CHAPTER OF IMAGE A Photographic Essay by W. Eugene Smith ユージン・スミス 写真集

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第二次世界大戦で受けた打撃から驚異的な復興を遂げようとしていた1960年代初頭。当時の日本は池田内閣がかかげた所得倍増計画を核とした高度経済成長政策に乗り、産業・経済国家としての自立を目指していた。こうした躍進を続ける日本の産業界を担う企業の中に日立製作所があった。1960年に創業50年を迎えた日立製作所に世界的に有名なフォトジャーナリストであるユージン・スミス(1918-1978)を起用し、日立を題材にしたフォトエッセイを制作してもらうという企画が立ち上がった。かくして彼は助手であり、グラフィックアーティストのキャロル・トーマス(Carole Thomas)を連れて1961年9月に来日した。

しかし東京・六本木のアパートに落ち着いたスミスは一向に仕事に取りかかろうとしなかったという。まずは日本のことを知るため、日本の企業である日立を撮るために彼は日本に関する書物を買いあさり、徹底的に日本を研究することから始めたのである。また実際の撮影現場でも作業は難航した。依頼者側は大型カメラでの撮影を希望したが、スミスは断固として拒否し、35mmカメラでの撮影を譲らず、自身の正当性を主張する有り様。昼食はVIP扱いであったにも関わらず、応接室では食べず、野外や撮影現場に持って来させて昼食をとった。ときには撮影のポジションを確保するために高所に登る、動いている機械のそばで陣取るなど周囲を困惑させた。携行していたカメラは、スミス自身が7、8台、当時助手として同行していた森永純と西山雅都が5台ずつ、天野行造が3台を持ち、嵐のように日立を撮りまくった。結局滞在期間は3ヶ月の予定が1年になり、撮影した写真は一万枚にのぼり、800万円の予定だった契約金は3000万円になったという。

こうして出来上がった本書はスミスという一人の写真家が見た一企業、という枠を超えて、日本の伝統や風物を取り込んだ包括的な内容のものとなった。工員たちが作業をしている様子、機械自体のクローズアップ写真、それを取り巻く日立市のランドスケープなど、細部に至るまで撮り尽くされた145点の写真は今見ても感動的である。しかし後年彼はこのプロジェクトについて「失敗だった。私は結局日本を理解することができなかった」ともらしているのだから、もはやどう評価したら良いのか分からない写真集である。

出版社 publisher:no data
刊行年 year:1963
ページ数 pages:79
サイズ size:H333×W262mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:英文/English
付属品 attachment:
状態 condition:表紙少傷み。/slightly damaged on the cover.