松江 初版 写真 植田正治 文 漢東種一郎 MATSUE First edition SHOJI UEDA
かつて小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が住み、志賀直哉が住み、また芥川龍之介が仮の宿を求めて滞在した松江。この本は植田正治が松江の町を撮り、松江市の役員を務めた漢東種一郎氏が文章を書いた二人の共著ともいえる内容になっている。ことの発端は昭和39年(1964)まで遡る。ちょうど特集のために松江を訪れていた「暮しの手帖」の編集長・花森安治が漢東氏に声を掛けこの企画が浮上していたが、なかなか実現しないまま十年以上が経過した。ようやく山陰放送と米子プリント社との間で話が持ち上がり実現の段階に入った時、花森氏は急逝する。
写真家・植田正治はこの企画のために重いリンホフを担ぎ、四季折々に幾度となく松江を訪れ写真を撮影している。春夏秋冬の季節感を感じる順序にレイアウトされ、この地に住まねば知らないような事事物物を語る漢東氏の文章が間間に挿入される。
序文:田宮虎彦
文:漢東種一郎(Kanto Taneichiro)
装本・レイアウト:櫃田春紀
出版社 publisher: 山陰放送/BSS
刊行年 year:1978
ページ数 pages:187
サイズ size:H310×W218mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:函、帯/slip case, wraparound band.
状態 condition:経年並みです。/good.