修羅の圏 鈴木清 写真集 Finish Dying KIYOSHI SUZUKI

鈴木清(1943-2000)は、写真集というメディアの持つ可能性をひときわユニークな手法で探究しつづけた写真家として知られている。1960年代末に写真家として出発し、約三十年の写真家活動の中で、出版した写真集はわずかに8冊のみ。本書は7冊目となる写真集で、副題に「自伝 もうひとつの"流れの歌"」とあるようにきわめて私的な視点に根ざした作品集とされている。鈴木は1990年から94年にかけて北上、足尾、鐘ヶ淵、常盤という四つの場所を巡りながら、自身が撮影した写真の合間に、デビュー作の「シリーズ・炭鉱の町」や写真集『流れの歌』に収録されていた写真、若き日の父や母の記念写真を挟み込むなど、生きている自分自身の生身の記憶と格闘した軌跡を本という形にまとめあげている。英題の「Finish Dying」は「死ぬことの終わり」あるいは「回生」を意味している。表示のカリグラフィーは長らく親交のあったロバート・フランクによるもの。ちなみに本書により1995年第14回土門拳賞を受賞している。

タイトルのカリグラフィー:ロバート・フランク/Calligraphy of title:Robert Frank
編集:ブックデザイン:鈴木清
写植印字:よんまるご
印刷所:光村印刷
限定600部:Limited edition of 600 copies

出版社 publisher:でく・ぶっくす/DEKU
刊行年 year:1994.9.28.
ページ数 pages:116
サイズ size:H210×W300mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー、展覧会ポストカード3枚、私信一葉/dust jacket, postcards.
状態 condition:経年並みです。good.
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