1974年に北井一夫がアサヒカメラで『
村へ』を連載していた同時期に、散歩写真の第一人者である写真家・丹野清志が日本の村に焦点を当てた写真集を発表していたことは偶然なのだろうか。北は青森から南は鹿児島まで、自問自答を続け、迷い続けながらも歩き、旅を続けた写真家が捉えた失われた村の原風景。
In 1974, Kazuo Kitai took a photo with Asahi Camera and said, "
To the Village”was serialized, and it was a coincidence that Kiyoshi Tanno, a leading photographer of walking photography, published a photo book focusing on Japanese villages. Is it? From Aomori in the north to Kagoshima in the south, the original scenery of the lost village captured by a photographer who continued to ask himself questions, walked while hesitating, and continued his journey.
困難に立向う詩魂 森崎和江
巨大に機構化された現代社会でそのひずみを、個の立場で、ただの人として、組織と対応しえるほどの力量で見すえることは、まことに困難である。が、また、それは切実にのぞまれる。この写真集には、その困難に立向う詩魂が輝いている。それはふしぎな逆説を放って私たちの胸を打つ。人間への信愛をよみがえらせる。村には崩れゆくものが満ちているが、それはしずかに転回して、死絶えそうな地面に息を吹きこんでいるのである。(帯文より)
製版・印刷・製本:小宮山印刷工業
写植:富士エディション
発売:技術と人間
出版社 publisher:Self Published
刊行年 year:1975
ページ数 pages:
サイズ size:H257×W181mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:帯/wraparound band.
状態 condition:帯背少ヤケ、少傷み。/slightly damaged on the wraparound band.