Afterword by MASAHISA FUKASE
深瀬昌久

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写真家・深瀬昌久(1934-2012)はよく猫をもらったり、拾ってきたりしたそうだが、それらの猫は雑種だったという。その理由を深瀬は、どう考えても良い血統とは言えない家族代々の血筋や自身の生まれが関係していると説明する。猫の雑種と人間の雑種の日々。初代サスケは写真家・高梨豊から譲り受けたもので、忍者の猿飛佐助のようにピョンピョン跳ねることから「サスケ」と名付けられた。ところが10日ほどで失踪してしまったので、彼は家の周辺に100枚ほどの迷い猫のポスターを貼ったという。それから二週間後、ポスターを見た女性が猫を拾ったと連絡があり、連れてきたのだが、実際はサスケではなかった。だが、深瀬はこの猫を飼うことにし再びサスケと名付けたのである。本書は1978年に青年書館から出版された写真家・深瀬昌久(1943-2012)の『サスケ!!いとしき猫よ』のあとがきにある「サスケ日誌」に使用された写真を元に構成し、手札サイズの印画紙原稿に記された深瀬自身による指示やナンバーリングはそのまま生かしている。表紙はサスケのシルエットを空押しし、小口はファイバーラファー加工を施すなど造本にはこだわりを感じる。別刷りで「サスケ日誌」付属。

テキスト:トモ・コスガ
ブックデザイン:加藤勝也
プリンティング・ディレクター:熊倉桂三
印刷・製本:山田写真製版所

900部発行:Limited Edition of 900 copies

出版社 publisher:roshin books
刊行年 year:2016
ページ数 page:103
サイズ size:H236×W215mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/英文-Japanese/English
付属品 attachment:別紙冊子/pamphlet
状態 condition:経年並みです。/good.
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