インディペンデント・フォトグラファーズ・イン・ジャパン 1976-83 INDEPENDENT PHOTOGRAPHERS IN JAPAN 1976-83
作品、行為、考え方、そのどれもが時代性をともない、同時多発的に続々と新しい写真、写真家たちが芽生えた1976年。写真家自身が独自のメディアを持ち、拡張する実験を試みる形でスタートした「自主運営ギャラリー」の歴史を知ることのできる貴重資料集。日本の写真史を語る上では避けて通れない「プリズム」や「CAMP」、「PUT」といった東京を拠点に活動していたグループだけではなく、関西圏や沖縄など地方都市で活動していた有名無名な写真家も詳細に拾い上げている点において画期的内容。
目次
序 日本現代写真の前風景
シリアスな写真ギャラリー ガレリア・フォト・グラフィカ 1974-76
百花撩乱 女性10人による百花撩乱 1976
ワークショップの嵐 ワークショップ・写真学校 1975-76
フリー・スペースからの出発 Q-BLIK 1974-76
グラフ誌の冒険 グラフィケーション 1969-
ミニマムな写真空間 コネクト・イン 1974-79
シリアス・フォトの発芽 ナンバー 1970-74
抜け道を失った写真論 地平 1972-77
ニュー・モダニズムの旗手 off 1973-
写真作家への幻想 ALBUM 1971-85
理解されなかった写真展 写真効果 1974-76
グローバルな感性を志向したフォト・マガジン GRAIN 1977-80(84)
ペダントリーな風景への接近 プリズム 1976-77
ミニ・メディアの拡散 写真誌
COPE
ワークショップの子どもたち Photographers News 1975-76
広く開かれていた "場" PUT 1976-79
メディア論の具象化 視覚の現在 1978-79
表現としての写真展 ぬじゅん 1979-81
表現の肥大化、フォト・セッション JuJu 1980-84
ワークショップの広がり GIG etc. 1975-79
メディアの逆流を目ざして VIEW 1977-81
未来への模索 写真国 1976-77
刺激しあう個性の集合 a-man 1976-?
疾走を続けたフォトグラファーズ・イメージ CAMP 1976-84
光に戻されたイメージ マジックランタン 1979-80
写真の新たな可能性への旅 THE EXHIBITION OF ASSEMBLAGE PHOTOGRAPHY 1978-
「プリズム」以後の第2土曜日の集まり FOTO-MANIA 1986-
新たなる "場"の設定 カメラワークス 1978-84
現代美術とのジレンマ 共同展 1979
"場"からのアクチュアルな展開 CAMERA WORKS EXHIBITION 1981
嫌われた新参者、コンセプト・フォト OWL 1979-81
新たなる写真の同時代性を求めて 15 Contemporary Photographic Expressions 1982-
再びメディアへの幻想 オン・ザ・シーン 1980-85
埋まらぬシチュエーションとのギャップ ふおとぐらふ, DOT etc. 1980-
POST CARD MEDIA
その後のリトル・ギャラリー
追加資料ほか
編者:金子隆一、島尾伸三、永井宏
造本装幀:濱口雅彦
出版社 publisher :東京書籍/TOKYO SHOSEKI
刊行年 year:1989
ページ数 pages:205
サイズ size:H215×W155mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket.
状態 condition:カバー背少ヤケ。/slightly discolored on the spine of the dust jacket.