2017年に東京ステーションギャラリーで開催された展覧会カタログ。1970年代に著しく流行したパロディの存在がなぜ起き、どのように働き、受け止められたのか、まずはその現象を観察するための企画。1960年代におけるパロディの実践例の紹介を出発点に、70年代に入って爆発的に増殖したパロディの足跡を追いかけ、軋轢を起こした事件の跡地にも訪れる。あまり過去に類を見ない視点からの意欲的な展示内容。
Exhibition catalogue held at Tokyo Station Gallery in 2017. First of all, a project to observe the phenomenon of why the existence of a parody that was extremely popular in the 1970s occurred, how it worked, and how it was perceived. Starting with the introduction of practical examples of parody in the 1960s, he will follow in the footsteps of the parody that proliferated explosively in the 1970s, and will also visit the site of the conflicting incident. Ambitious exhibition contents from a perspective that is unprecedented in the past.
目次
まえがき
用語辞典
成相肇 オリジナリティと反復の満腹 パロディの時代としての一九七〇年代前後左右
第一部 国産パロディの流行前夜 季節のポップアートのアイロニー風味
ハイレッド・センター/赤瀬川原平/吉村益信/篠原有司男/横尾忠則/鈴木慶則/靉嘔/立石大河亞/MAD Magazine/岡本信治郎/八木一夫/木村恒久/原榮三郎/秋山祐徳太子
第二部 肥大するパロディ 複製メディアの噴出に読者参加を添えて
島州一/郭徳俊/平田実/ぷろだくしょん我S/木村直道/話の特集/朝日ジャーナル/櫻画報/夕日ジャーナル/朝日ジャーナル正統派/黒の手帖 パロディ版 日本お伽噺集/赤瀬川原平/長谷邦夫/まんがNo.1/全日本冷し中華愛好会/面白グループ/全日本満足問題研究会/ハナモゲラ/久里洋二/河北秀也/パロディー・ギャング/ダディ・グース/マッド・アマノ/青島幸男/ポルの王子さま/ビックリハウス/ヘンタイよいこ新聞/冗談界/プレイハウス/ボム!!/SPIT/NATIONAL LAMPOON/山口はるみ/文藝春秋デラックス/毎日グラフ DE LUXE/月刊OUT/倉俣史朗/伊丹十三のアートレポート
萩原朔美インタビュー
清水義範インタビュー
第三部 いわゆるパロディ裁判 剽窃と引用をめぐる判決の盛り合わせ
マッド・アマノ/白川義員
MEMO
特別出品 山縣旭
パロディ・アンソロジー
判例集
年表
参考文献
出品目録
編集:黒川典是(grambooks)、成相肇
デザイン:吉田昌平(白い立体)
題字:小泉光江
印刷・製本:ライブアートブックス
出版社 publisher:東京ステーションギャラリー/Tokyo Station Gallery
刊行年 year:2017
ページ数 pages:301
サイズ size:H242×W172mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:
状態 condition:経年並みです。/good.