Drop anchor on the island of time by Shinji Nakasa
時間という島に錨をおろし 仲佐俊士

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仲佐俊士の自費出版写真集。

人は誰でも旅をする、旅の中に自分を見つけて、内に埋没する人、外に出て自己を解放する人、旅をしながら何かを見つけて拾う人、その人達にとって旅は不断に続く、それを気づかないでいる時は、空白の中をただよっているようなものであって、生きているという実感のある人がいるとすれば、旅をしているに違いない。
何故、人は旅をするのだろう、たぶん、自分を見つけるのか、認めることだと思う、美れいなもの、不思議なものを認め、そのかけらを集積することから、真理への道程を辿ろうとするからではないだろうか、もし旅というものの存在を認めている人が居たとしたら、その人は時刻表に組込まれた時間と、自分の生涯を通しての時間の進行という二重の時間が存在していることを認めてはいないだろうか、ある人は、遠くに行かなくても、生きていることに感想を漏らしたとしたら、一方の時間の旅行をしているとはいえないだろうか。(本文より抜粋)

印刷・製版:グラビア精光社
製本:大和工業

出版社 publisher:self published
刊行年 year:1973
ページ数 pages:
サイズ size:H197×W220mm
フォーマット format:ハードカバー/hardcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket
状態 condition:経年並みです。/good.
JPY 11,000
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