現代美術史 日本篇 1945-2014 中ザワヒデキ ART HISTORY: JAPAN 1945-2014 Hideki Nakazawa
美術家・中ザワヒデキ氏による「現代美術史日本篇」の改訂版。初版は2004年、東京都現代美術館で開催されたMOTアニュアル「私はどこから来たのか/そしてどこへ行くのか」展で発表されたもの。会期中未完に終わった同書は、その後少しずつ書き進められ、2008年に書籍として発行される。本書はさらに2008年以降の現代美術の動向に加え、注記を全般的に充実させ、英訳文の緻密化などを経て完成したバイリンガル仕様。
目次
序:日本語と英語で
改訂版 序:日本現代美術史の魅力
本書の読み方「循環史観」で読み解く現代美術史
Chapter 1 1945-1954 シュルレアリスムと多様性 敗戦後の美術状況
美術家の戦争責任問題
ヴェネツィア・ビエンナーレへの参加
「重い手」、レアリスム論争、岡本太郎
ルポルタージュ、密室、瀧口修造と実験工房
Chapter 2 1955-1959 前衛 具体、九州派、アンフォルメル
具体
九州派
前衛と地方性
アンフォルメル旋風
アンフォルメルと東洋
Chapter 3 1960-1963 反芸術 ネオ・ダダとハイレッド・センター
ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ
読売アンデパンダン展の廃止
ハイレッド・センター
日本のポップ・アート
ゼロ次元
Chapter 4 1964-1979 還元主義と多様性 もの派、概念派、美共闘
日本概念派(1) オブジェを消せ
日本概念派(2) トリックス・アンド・ヴィジョン
もの派
美共闘、ポスト概念派、ポストもの派
絵画回帰
Chapter 5 1980-1984 脱前衛 80年代アヴァンギャルドと日本グラフィック展
日本のポストモダニズム:内部と外部
内部:80年代アヴァンギャルドと新表現主義
外部:ヘタうまと日本グラフィック展
ポストモダニズムと循環史観
Chapter 6 1985-1994 再現芸術 関西ニューウェーブから東京シミュレーショニズムへ
森村泰昌と関西ニューウェーブ
東京シミュレーショニズム前夜
東京シミュレーショニズム(1) 村上隆と中村政人
東京シミュレーショニズム(2) 小沢剛と会田誠
Chapter 7 1995-2009 マニエリスムと多様性 悪い場所、スーパーフラット、マイクロポップ
快楽主義とマニエリスム
ひそやか系、スタジオ食堂、昭和40年会
悪い場所、スーパーフラット、方法
美と価値とインフラ
マイクロポップ、美術内美術、チン↑ポム
Chapter 8 2010-2014 搾取前衛 フクシマ前後の表現主義と反表現主義
二艘木洋行と第四表現主義前夜
カオス*ラウンジと2010年の風景
フクシマ以後の表現主義的動向
フクシマ以後の反表現主義的動向
あとがき:私はどこからきたのか/そしてどこへ行くのか?
著者略歴
編集=細川英一
ブックデザイン=アートダイバー
出版社 publisher:アートダイバー/ART DIVER
刊行年 year:2014
ページ数 pages:135
サイズ size:H258×W211mm
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:英文/和文-English/Japanese
付属品 attachment:カバー/dust jacket
状態 condition:新品です。/new