アート・検閲、そして天皇 「アトミックサンシャイン」in沖縄展が隠蔽したもの

In to the Atomic Sunshine in Okinawa 沖縄県立美術館検閲抗議の会・編
2009年、沖縄県立博物館・美術館で、館長の一方的な判断によって、展示予定の連作版画作品が展示を拒否されるという事件が起きた。美術家・批評家・市民などによる、アートという制度と検閲をめぐる発言。

天皇と9条から見る日本戦後美術〜大浦信行インタビュー

目次
<序にかえて>ふたつの検閲をつなぐもの 小倉利丸
大浦信行<遠近を抱えて>
[第1部]「アトミックサンシャイン」沖縄展の検閲に抗議する!シンポジウム
「九条」企画の質が問われた 大浦信行
もっともっと対話が必要 比嘉豊光
「サンシャイン」と「シャドウ」 徐京植
「わたしはわすれない」 白川昌生
問われる「自画像」 鵜飼哲
<遠近を抱えて>・天皇制・沖縄 針生一郎
沖縄の現実を知らなさすぎる展覧会 比嘉豊光
沖縄の現実に抗う表現 新垣安雄
逆説の鈍色に映えてくるもの 仲里効
感情論と制度論を超えるもの 宮田徹也
生かされなかった「経験」 太田昌国
[第2部]検閲問題とその周辺
シンボルとしての身体、皮膚としての天皇 古川美佳
「アトミックサンシャイン」沖縄展対抗アクションの意味 武居利史
沖縄県平和記念資料館「展示改ざん事件」との関連性 石原昌家
「大浦信行展」を終えて なぜ、沖縄で<遠近を抱えて>なのか 上原誠勇
<遠近を抱えて>の遠景と近景 戦後美術における天皇表象 北原恵
天皇陛下と死刑囚 八鍬瑞子
アメリカと日本と沖縄と男の体 嶋田美子
公共美術館と私たち 細谷修平
カミサマの写真は不快か? 大榎淳
天皇(チン)は玉(タマ)である 天皇及び天皇制をめぐる雑感 桂川寛
排除事件の構造 「アトミックサンシャイン」in沖縄展と「石川文洋写真展」 小林純子
美の治安 沖縄県立美術館という人類館をめぐって 新城郁夫
[第3部]緊急アートアクション2009 出品作・パフォーマンス・トーク
緊急アートアクション2009 参加作家と出品作について 古川美佳
緊急アートアクション2009 パフォーマンスについて 古川美佳
緊急アートアクション2009 ギャラリートークについて 井口大介
<トーク1>キュレーターの権限と権力 遠藤水城×暮沢剛巳
<トーク2>アートと公共性 藤井光×清水知子
<トーク3>「文化の冷戦」と美術運動 池上善彦×友常勉
<トーク4>美術館の二重性とキュレーターの二面性 堀浩哉×毛利嘉孝×井口大介
<トーク5>丸木夫妻の「原爆」と「沖縄」 小沢節子×小倉利丸
<トーク6>「自己点検」されるべき天皇制 金城実×古川美佳
<トーク7>表現と規制をめぐって 大西赤人×遠藤裕二
<トーク8>問われる美術の「戦後」と「制度」
<トーク9>美術界閉塞、どう打開するか 日夏露彦×金山明子×桂川寛
<トーク10>「大浦問題」が衝いた日本美術の問題性 大浦信行×針生一郎

出版社 publisher:社会評論社/Shakihyoronsha
刊行年 year:2011
ページ数 pages:361
サイズ size:A5
フォーマット format:ソフトカバー/softcover
言語 language:和文/Japanese
付属品 attachment:カバー、帯/dust jacket,wraparound band
状態 condition:特に目立ったダメージなく良好です/very good
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